ページ5 サントリー地域文化賞

真壁の皆さんがサントリー地域文化賞を受賞しました。

サントリー地域文化賞サントリー財団が1976年に創設したもので、地域文化の向上に貢献した個人や団体を顕彰する賞です。
今回は、真壁における歴史的建造物の保存や伝統の技と芸を復活させる地域活動、「真壁のひなまつり」に見られるもてなしの文化など、質の高い多彩な活動が評価され、受賞につながりました。

真壁のまちづくりと言えば、町並みとひなまつりです。
平成5年、町並みのよさに気づいた人たちが会を作り保存運動を始めました。その動きにあいまって、平成8年には国で有形文化財登録制度が創設され、行政(真壁町役場)も町並み保存の事業に取り組むようになりました。
やがて町並み見学に訪れる人も多くなり、自分のまちに対して誇りを感じる市民も現れるようになりました。
そして平成15年、「寒い中、真壁に来た人をもてなそう」と始まったのがひなまつりです。
町並みを舞台に、住民の皆さんが店先や玄関にお雛様を飾りました。ひなまつりの輪はひとりでに大きくなり、4年後には100軒を超える家々にお雛様が飾られました。
子どもからお年寄りまで、みんながひとつになりおもてなしを行いました。
今では茨城の春を代表するお祭りとなり、10万人を超える人たちが真壁に足を運んでいます。
平成22年には真壁の町並みも重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
この他にも、人形浄瑠璃や真壁藍染も復活しました。

長い歳月をかけ、取り組んできた真壁の皆さんのまちづくりが実りました。
真壁の皆さん、本当におめでとうございます。