ページ14 婚活セミナー

数年前から婚活に取り組んでいます。
結婚したい人の応援活動です。
応援活動といっても、ふれあいパーティを実施するのが主ですが。

そのパーティも最近はレベルアップし、単に出会いの場をつくるのではなく、ミニセミナーを開くようになりました。
よき人に出会えることはもちろん大切ですが、出会えなかった場合もこのパーティに来てよかったと思えるようにしたい・・・
これが婚活セミナーを開くようになった理由です。
人によっては大きなお世話かもしれません。
でも、小さくても学習は大切です。

今日のパーティでは「自分磨き」をテーマにセミナーを開きました。
相手に求めるだけではなく、自分が求められる人間になっているか・・・
自己啓発のようなセミナーです。
婚活は、どうしても相手に目が向いてしまい、自分の姿は忘れがちになってしまいます。
でも、自分がいい人と思われないとなかなかうまく進みません。
そのためには自分磨きが大切なのです。

人は変れないとよく言われます。
確かに人はなかなか変えられません。
でも、人は無理でも自分は変えることができます。
ちなみに結婚したい理由の第1位は「好きな人といたい」でした。
結婚に精神的な安定を求める人が多くなってきているのですね。

結婚したい人にはできる限り結婚して幸せになってほしい・・・
そう願うばかりです。

ページ13 報徳サミット

22日、桜川市大和ふれあいセンターシトラスで報徳サミットがありました。
報徳サミットは、二宮金次郎さんのゆかりのある全国の市町村が一堂に会し、意見交換等をおこないます。

桜川市には青木堰という金次郎さんのおこなった堰跡があります。
今はコンクリートの堰となっていましが、この堰で青木村は救われたそうです。
江戸時代後期、青木村を流れる桜川は水が減ったり、ときには氾濫したりと、農民を苦しめていました。
農民たちは次々と村を捨て、農家は30数戸になってしまいました。
残った農民たちは、桜町(現在の真岡市)で農村の再興をした金次郎さんに救いを求めます。
しかし、金次郎さんはなかなか手を貸してくれません。
金次郎さんは、人に頼るのではなく、自らがやる気にならなければ物事は成し遂げられないことを知っている人でした。
ゆえに、最初から人に助けを求める人には厳しく接しました。
やがて、そのことに気づいた青木村の農民たちは、田んぼや畑に生えていたススキや萱などを刈り取り、手入れを始めます。
自らがやる気になった農民たちを見て、金次郎さんも動き始めます。
そして、農民たちとともに青木堰をつくり、青木村は潤いのある台地へと生まれ変わりました。

これは歴史が語る本物のまちづくりです。
金次郎さんの教えは、至誠・勤労・分度・推譲からなります。
至誠は誠実な心、勤労は至誠に基づく行動、分度はわきまえのある消費、推譲は分度して残ったものを譲ること。
至誠・勤労・分度・推譲を行っていくことで、はじめて人は物質的にも精神的にも豊かに暮らすことができるというのが金次郎さんの教えです。

まず正しき心を持つこと。
その心に基づき自らが行動すること。
必要なものにはきちんとお金や物を使うこと。
残ったものは分け与えること。
やる気ももたず、最初から人に頼るようなやり方はよろしくありません。
また、正しき心は、うそかまことかで物事を見る目から生まれます。
損か得かでしか物事を見ない人は正しき心を持つことはできません。

報徳サミットは、改めてまちづくりを見つめるよき機会となりました。
特に、次代を担う子どもたちの発表が素晴らしかったです。

ページ12 フィールドワーク

雨が上がった16日、岩瀬駅から雨引観音までのハイキングコースでフィールドワークを行いました。
フィールドワークは、街などを歩きながら自分の視点でよいところや悪いところを調査するワークです。
街の人に話を聞いたりすることも大切です。
五感を使い、色んなものに気づくこと。
その気づきが多いほど、そのフィールドは魅力があるということになります。
今回このフィールドワークを実施するのは、地域デザインクラブ「クエスト」です。
エストは探求という意味です。
桜川市の新たな地域資源をテーマに研究しています。

午前9時30分、岩瀬駅集合です。
岩瀬駅の魅力は駅から15分ほどで登山口に行けることにあります。
軽くミーティングをした後、3班に別れフィールドワーク開始です。

まずは、御嶽山を目指します。
途中に不動滝があり、沢水が高さ2mあたりから落下しています。
人工的ではありますが、マイナスイオンが心地よく発生しています。
滝の脇にお不動さんがあることに気づきました。
手前のお不動さんはコケに覆われています。
長年にわたり登山者を見守ってきたのですね。

登山道に戻り、樹林の中を30分ほど進むと、御嶽山に到着です。
東屋があり、岩瀬の町並みが一望できます。
上から街を見る・・・
岩瀬が山に取り囲まれた盆地のような街であることに気づきます。

御嶽山を後にし、次はこのハイキングコースの目玉、雨引山を目指します。
しばらく歩くと視界の開けた場所がありました。
そこからはまっすぐ伸びる北関東自動車道が一望できます。
秋風が心地よく吹き抜けていきます。

このコースを歩くと、山桜が実に多いことに気づきます。
その中でも御嶽山から雨引山に向う途中は山桜の林がありました。
春にはさぞかしきれいなのでしょうね。

コースの途中には大きな鉄塔があります。
その下を通り抜けると、いよいよ雨引山への最後の登りが待っています。
道は階段になっていてけっこうキツイです。
なんとか登り切るとそこには東屋があり、眼下に真壁の街が広がっています。
残念ながら筑波山は雲に隠れていましたが、実によき風景です。

雨上がりのため滑る場所もありましたが、午後1時、雨引観音へ無事に下山しました。
最後にお寺にたどり着くというのもこのコースのよさです。
岩瀬駅から約6kmの山歩き。
雨引山の標高は400m程度ですが、とても魅力的なコースです。

今回のフィールドワークからどのような物語が生まれるのか実に楽しみです。

ページ11 町並みとお雛様のDVD

「真壁の町並みとひなまつりのDVDが完成しました」
長年にわたり真壁の町並みをスケッチしてきた中村裕道さんから連絡が入りました。
中村さんは東京在住の方で、15年前、真壁地区にある企業の経営指導に訪れ、そのとき真壁の町並みに魅せられたそうです。
そして仕事の合い間を縫って、町並みやお雛様など200枚以上の作品を描いてきたそうです。
平成16年には画集を出版、それに併せて旧真壁郵便局で作品展も開催しました。
皆さんも見たことがあると思いますが、ひなまつりのポスターやチラシなどにも中村さんのスケッチが使われています。
「真壁は私の故郷です。私のできることでしたら何でも協力します」
真壁を大切に思ってくれるその姿に心から感謝です。

DVDは優しい眼差しで描いたスケッチとともに、中村さんのナレーションが吹き込まれています。そのナレーションが真壁の魅力を一段と引き立てています。
本当に素晴らしいDVDができました。
中村さん、そしてこのDVDに関係した皆さん、本当にありがとうございました。

ページ10 市民結婚式

和の風の結婚式は、水戸にあるウェディングプロデュースショップ「エクラ」さんによる企画で、今年のひなまつりに開催する予定でした。
しかし、残念ながら宣伝する時間がなく、結局応募するカップルはなかったそうです。

仕切りなおしです。
記念すべき真壁のひなまつり和の風第十章での結婚式実現に向け、10月から再スタートを切るようです。

ひなまつりは幸せな結婚に結びついた行事でもあります。
エクラさんによると、和の風の結婚式は、単なる人寄せイベントではなく、市民や真壁を訪れた皆さんが心から祝福する結婚式にしたいとのこと。

女の子の成長を祈り、結婚して幸せになる・・・
真壁のひなまつりのフィナーレに、流し雛と結婚式を開催できたら、本当に素晴らしいひなまつりになります。

和の風の結婚式が実現できたら、またひとつ新しい物語が生まれることでしょう。


ページ9 サントリー地域文化賞授賞式

9月27日、ページ5で紹介したサントリー地域文化賞の表彰式がありました。
桜川市では表彰の対象となった真壁地区の皆さんが出席しました。
総勢41名の大所帯です。

今回は7団体が表彰され、各団体の代表者に受賞の盾が手渡されます。
桜川市は長年にわたり地域振興に取り組んできた川嶋利弘さんが代表者として盾を受け取りました。

全員の表彰が終わった後、受賞団体の取り組んできたまちづくりの様子がスクリーンに映され、代表者が2分間程度のスピーチを述べます。
桜川市は2番目に紹介されました。
スクリーンには町並みやひなまつりの様子が大きく映され、見慣れた風景が一段とよく見えます。
川嶋さんがこれまでの取り組みなどを交えながら、受賞できたことの喜びをていねいに語りました。

受賞式が終わると、記念パーティーです。
皆さん、美味しいお酒や料理を楽しんでいます。
途中で記念写真を撮るというので、各団体ごとにステージにあがることになりました。
41名による記念写真。
皆さんの笑顔が眩しいです。

みんなが主役のまちづくり、長年にわたりみんなでやってきたまちづくりです。
真壁の皆さん、本当におめでとうございます。

ページ7 職員まちづくり研究会(地域デザインクラブ「クエスト」)

桜川市の職員有志12名が、新たなまちおこしに立ち上がりました。
その顔合わせが9月15日に行われました。

この研究会は、単にまちづくりについて知識を得るのではなく、実践を通して自らまちづくりを学ぶというスタイルになっています。

今回は「桜川市の新たな地域資源を活かしたまちづくり」をテーマに、研究会を進めていきます。

ところで、新たな地域資源といってもなかなか思い浮かびません。
幸い、昨年度開催した職員まちづくりセミナーで、桜川市の魅力を「山並み」や「豊かな自然」と答えた人が多く、それを参考に新たな地域資源を「山」にしぼりました。

でも、山といっても桜川市にはたくさんの山があります。
どの山にするか・・・
実は2年前、常盤大学の学生さんと岩瀬駅周辺でフィールドワークを行ったことがありました。
そのとき学生さんが言った言葉がありました。
「駅からすぐに山へ行ける駅はあまりない」
確かに水戸線を見渡してもすぐに山へ行ける駅はありません。

そのようなわけで、新たな地域資源を「岩瀬駅から御嶽山雨引観音までのハイキングコース」とし、このコースをどのように活用するかを研究することにしました。
このコースがどのようになっていくのか実に楽しみです。

また、この研究会の名前も決まりました。
地域デザインクラブ「クエスト」です。
エストは探求という意味です。
桜川市の未来をデザインしながら探っていきます。

職員有志の皆さんに期待しています。